ほかの人が見過ごしてしまう美しさを見つける、マリア・カールストロームならではの感性。彼女は40年近くにわたり、想い、自然、そして物語をシルバーとゴールドで形にしてきました。Guldvivaの心であり、魂であるマリア。その感性が、一つひとつのジュエリーに息づいています。
「ジュエリーには、いつも想いが込められています。本物のジュエリーを持つ人は誰もが、誰から、いつ、なぜ贈られたのかを覚えているものです。」 — マリア・カールストローム

身近なものから生まれるインスピレーション
群島に囲まれた島で暮らすことは、海や自然をいつも身近に感じること。マリア・カールストロームのアイデアの多くは、そのつながりの中から生まれます。屋外を歩き、五感を開き、周囲に目を向けるとき、彼女の中ではさまざまなものが自然と形を結びます。記憶の中の形が、松ぼっくりや花の形と響き合う。交差する二本の小枝や、浜辺に並ぶ石が、ふと物語を語り始めるのです。
マリアはジュエリーを作るとき、その物語をとらえ、次の人へと伝えようとします。自然の形や質感、そこから生まれる感情や体験を、金属を通して身につける人へ届けたいと願っているのです。
「私のジュエリーの多くが愛されるのは、伝えたいことが皆さんに届いているからだと思います。親しみやすく、わかりやすく、自分の想いを重ねられる。だからこそ、毎日自然に身につけていただけるのです」とマリアは語ります。
ジュエリーで心に触れる
これまで多くの人々が、Guldvivaのジュエリーを肌に触れるほど身近に身につけてきました。マリアはいつも、身につける人への想いを大切にしています。贈り物や購入のきっかけ、出会い、そしてGuldvivaとともに過ごした体験。それぞれにまつわる物語を聞くことが、彼女の喜びです。貴金属のジュエリーが、人の想いと深く結びついていることは確かです。シルバーとゴールドは永く生き続ける素材だからこそ、Guldvivaのジュエリーは受け継がれ、世代を超えて身につけられています。
「大切なジュエリーは、親しく思う人、感謝を伝えたい人、愛する人へ贈るもの。あるいは、自分の想いを形にするために、自分自身のために選ぶものです。ジュエリーは、愛や経験、人生の大切な瞬間の象徴であり、私たちより前に生きた人々、そしてこれから続く人々とのつながりを表すものでもあります」
創造の道のり
マリア・カールストロームは18歳で、オーランド諸島のマリエハムンにある金細工師Kaj Rinmanの工房に見習いとして入りました。そしてすぐに、金細工が自分にぴったりの仕事だと気づきます。オーランドのような小さな地域では、幅広い技能が求められます。この職業でいえば、金細工、銀細工、そして宝石を扱う技術まで身につけること。Kajのもとでマリアは、大きな作品から繊細な細工、宝石を使う仕事まで、技法を理解し、金属で作品を生み出すためのすべてを学びました。
やがて、彼女ならではの創造性が花開きます。手仕事、デザイン、職人としての技量に加え、マリアは意欲的な起業家精神を持ち、粘り強く前へ進み続けています。その原点は家庭にあると、彼女は語ります。父親は生粋の起業家で、生涯にわたりアイデアを生み出し、さまざまな事業に取り組んできました。
「家でアイデアを話しても、『難しすぎる』『できない』と言われたことはありません。いつも、実現するための次の一歩について話し合い、計画を立てることになったのです」
ブランド名のGuldvivaは、オーランドの地域を象徴する花『gullviva(プリムラ・ウェリス)』と、金細工師の大切な素材である『guld(金)』を重ねた言葉遊びから生まれました。Vivaには、ラテン語の『生命力』や『生きること』に通じる意味が込められています。1989年に自らデザインしたジュエリーを扱う最初の店を開いてから、今日の豊かな創作の世界に至るまで、Guldvivaはマリア・カールストロームの人生に自然に溶け込んでいます。
著名人の愛用と受賞歴
マリア自身は、自分のジュエリーを身につけ、愛してくれる人々を何よりも大切にしています。その作品は、フィンランド大統領夫人のSuzanne Innes-Stubb、スウェーデンのヴィクトリア王太子、フィンランド元大統領のタルヤ・ハロネン、テレビで活躍するAgnetha Sjödin、映画監督のTiina Lymi、俳優のAmanda Jansson、歌手のLill Lindforsなど、多くの著名人にも愛用されています。
マリアは数々の賞も受賞しています。2024年には、彼女が手がけたリングLily of Loveがフィンランドの『年間最優秀リング』に選ばれ、2022年にはリングEvaが同じ栄誉に輝きました。さらに2025年には、フィンランド金細工師協会から『フィンランド年間最優秀金細工師』の称号を授与されました。
「同じ職業に携わる金細工師の皆さんの投票で選ばれたことは、私の人生で最も大きな出来事です。小さなオーランドから、このような賞をいただけるなんて、夢のようです。大変光栄であると同時に、私たちのジュエリーデザインと手仕事が認められた証でもあります」とマリアは語ります。




